bookshelf 『日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか』 久坂部羊 忍者ブログ
本はごはん。
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4344980182.jpg  最近この手の論調の本が増えているような気がする。

 ええと。著者が言うには「健康で長生き出来るのはほんの一握りのひとだけ」
 だそうで。大抵の高齢者は、足が痛いだの腰が痛いだの心臓が弱いだの何かしら
 問題がある。まあそりゃそうでしょうねぇ。

 しかも健康上、または経済面でもさして問題のない人でも「心理的に問題を
 抱えているケースが多い」。同居問題相続問題 ETC…。

 そして更に、高齢者同士がけんかをしたとき、相手に向かって
 「あんたなんか死ねない!」と言うそうです。
 「あんたなんか死んじゃえ!」じゃなくて、「あんたなんか死ねない!」。
 こんなセリフが悪口となっているこの時代。

 うろ覚えですが、動物というのは生殖機能がなくなる=寿命なんだそうで、つまり生殖機能を
 失う頃に死ぬんだそうですが、しかし人間だけが生殖機能がなくなっても生きながらえるため、
 更年期障害を初めとする、動物にはない症状が出てきたとか。痴呆などの症状もそうなのかも
 しれません。

 「死に時」を逃さないようにするしかないようですが、本書にも書かれているとおり、
 病院に運ばれてあれよあれよという間に気管切開されちゃうのが現実なんじゃないでしょうか。
 安楽死の問題はなかなか進みそうもないし…。

 そういえば思い出したのですが、去年女優さんが孤独死していろいろ話題になりました。
 その頃からちょっと違和感があったのですが、「孤独死」ってそんなに哀れで可愛そうなこと
 なんでしょうか?

 私は大切な人を見送ったら、ひとりで気ままに暮らしてそして孤独死でもいいやと思うのですが。
 少なくとも病院でスパゲッティになるよりずいぶんいいんじゃないかと、そう思います。


日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか」 久坂部 羊 ★★★
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