本はごはん。
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ただ、賛否の分かれるところかもしれません。
基本的に詩的な展開で、設定やストーリィがすべてきちんと辻褄が合っている
ものが好きなひとは、ちょっと消化不良に思うかもしれません。
ひとつの遊園地を舞台に、自分の居場所を作りきれない人たちが迷い込んで
きますが、この著者の紡ぎ出す世界は、なにかがすこし歪んでいて、
あるかなしかの微妙な違和感、なんとなくしっくり来ない、
それなのになんとなく落ち着いてしまうようなそんな雰囲気で、
不安に安住する心地よさみたいで、
そしてそれは、読みやすいのだけれどなにかが引っかかるように組み立て
られている文章に如実に表れていると思います。
著者が歌人だからだろうかこの文章は。
まあ文章はあくまで表現だから、そう表現させる何かがあるのだろうけれど。
面白い作家です。
あ、「あとがき」が、きらきらした小品にまで昇華されています。
ほんとに美しい。
ため息が出るほど美しい。
(文庫化にあたり改題されたようです。単行本時のタイトルは「長崎くんの指」)
「水銀灯が消えるまで」 東 直子 ★★★★
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