bookshelf 『ルール』 古処 誠二 忍者ブログ
本はごはん。
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4-08-747837-8.jpg  第二次世界大戦中のフィリピン・ルソン島での日本軍の悲劇、
 いや悲劇というのは生やさしい表現で、まさしく地獄を描いた作品です。
 
 淡々と紡がれる文章とは対照的に、容赦ない展開です。
 敗走を重ね食糧は尽き、米軍だけでなくゲリラや同胞からも狙われる。
 読みながら、読み終わっても溜息が出る。何とも言えないやり切れなさ。

 正直なところ、内容的にあまり読みやすい本ではないとおもいます。文章の
 問題ではなく、内容が辛いという意味で。
 しかし同時に、読まれるべき本でもあると思います。
 答えが出なくても考えるべきことだと思います。

 この著者は、「七月七日」もそうですが、まるで戦場を見てきたかのような
 情景描写、まるで自分が経験したかのような心理描写で、1970年生まれと
 あるのをみてとても驚きました。

 最後の方に出てくるドイツ語の意味が、想像はつくんですが正確なところがわかりません。
 知ってる人は教えてください。
 

 「ルール」 古処 誠二 ★★★★

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