bookshelf 『ありふれた魔法』 盛田 隆二 忍者ブログ
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32130099.JPG  うーん。小説としては悪くないと思います。
 銀行の業務内容とか日常とか業界用語も結構リアルだし、
 昔を思い出しました。
 が。何かがちょっと引っかかる。

 妻子持ちの銀行マンの不倫物語ですが、なんというか、ずいぶんと都合が
 良い。
 美しくしかも仕事の出来る優秀な部下(OL)、しかし自分(主人公)の
 立場を脅かすほどには仕事はできない(←これはすごく重要)。
 憎からず思っていたら相手からも想いを寄せられ想いを遂げて、
 そしてあっという間に妻にばれて家庭崩壊の危機。

 ここで全力で家庭を守るのですが、その理由がよく判らない。
 妻への愛を再確認したわけでもないようだし、子供のため?
 しかも愛人は深追いせず、昔の彼と結婚すると言って、あっさり身を
 引いてくれます。
 
 「香水」のエピソードは思った通りでしたが、この主人公の妻は、夫が浮気を認めることと、
 自分が使っていた香水を夫は長いこと認識せず、愛人に買い与えた香水が同じものであった
 ことを知ることと、どちらがショックなんでしょうか。

 あと、茜(主人公の愛人)の立場からこのストーリィを描くと、全く違ったストーリィに
 なるのではないかと思いました。是非それを読みたい。


 「ありふれた魔法」 盛田 隆二 ★★★
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