bookshelf 『優しい子よ』 大崎善生 忍者ブログ
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978-4-591-11192-5_o.jpg  実話がベースのようですね。
 ドキュメンタリーかノンフィクションみたいな感じかなぁと思って
 いましたが、「私小説」というのがぴったりなように思います。
 
 絶望的な病を背負い、その最後の数ヶ月間の交流を描いていますが、
 このような不思議な縁みたいなものがあるのだなぁ、と思います。
 これが小説だったら「ちょっとこれは都合が良すぎるのでは」と思って
 しまうような。

 タイトルにもなっている「優しさ」の本当の意味を考えさせられます。

 4編の短編は「死」から「誕生」へと繋がっていきますが、
 「死」を看取り「誕生」を迎え、やがて自分も死んでいく。
 人生というのはつまるところ、それだけなのかもしれません。

 だからこそその合間に挟まっている「出会い」とか、何を見て何を聴き、何を成すのかという
 ことに、意味があるのかもしれません。


優しい子よ」 大崎 善生 ★★★★
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