bookshelf 『彼らの流儀』 沢木耕太郎 忍者ブログ
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01331071.jpg  『珠玉の』という形容詞がまさしくぴったりな短編集。

 著者自身が後書きで書いていますが、
 「エッセイでもノンフィクションでも小説でもなく、しかし同時に
  それらすべての気配を漂わせる」作品集。

 単行本の刊行は1991年と20年近く前ですが、まったく古さも
 感じさせません。

 相変わらず鋭い観察眼でいろんな人生を掬い上げていますが、
 その鋭さの片鱗も見せつけることなく、渇いた空気を感じさせながらも
 決して冷たいわけではなく。まったく羨ましい文章能力。

 どの短編も短いですがそこにはどれも濃縮された「人生」が詰まっています。
 個人的には「手帳」と「ネクタイの向こう側」「大根を半分」が、特に
 この著者らしい良い作品だと思います。


彼らの流儀」 沢木 耕太郎 ★★★★★
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