本はごはん。
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家庭内の不和、業績の悪化、借金、使い込み、クビ…。
まあこれでもかこれでもかと陰鬱になるくらいですが、結局は
夫婦関係から逃げ家庭から逃げ、仕事からも親の死からも逃げまくり、
酒と女に逃げ込んでいただけのことなんですが。
後半の展開は実は早い段階から読めてしまうんですが、前半に陰鬱な描写を
淡々とかつリアルに積み重ねた結果か、さほど突拍子もないという感じを
与えないように思います。
程度の差こそあれ、こういう感じの家庭は多いのかしら。
逃げることが必ずしも悪いことだとは思わないんですが、しかしやはり
逃げ続けるのは本人もますます辛くなるんじゃ…
とここまで書いて思い出したのは、友人に
「専業主婦願望があったくせに(今もある)、何故いまだに結婚せず仕事(ばかり)してるの?」
と聞かれたときに自分で答えたこと。
「どこかで大きく舵を切ったことは一度もない。ただ、そのときそのとき、例えば5度とか
10度とか舵をきってきて、その積み重ねが今あたしがいるところ。
正直なところ、こんなところにくるとは思ってなかった。」
少しずつ少しずつの積み重ねが、気がついたときには大きな隔たりになってしまっている
ということもあるんだろう。
ただ、その隔たりに気がついたときにその人自身が問われるのかもしれない。
「月のない夜」 鳴海 章 ★★★
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