bookshelf 『西太后―大清帝国最後の光芒』 加藤徹 忍者ブログ
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4121018125.jpg  悪名高き西太后です。

 この本では彼女と彼女が生きた時代を、きちんとした史料に基づいて
 描き出しながら、中国の統治システムにまで論を広げています。

 「西太后の治世(清朝末期)は、現代中国の小規模実験工場(パイロット・
  プラント)であった」

 という著者の説はとても興味深いものがあります。

 男性権力者と女性権力者との違いや、統治方法の種類など、そして西太后
 その人に迫っていますが、「悪女」のイメージばかりが先行していた
 彼女をきちんと評価していると思います。

 恐らく彼女は著者の言うように、「支配欲」よりも、国母として敬われ贅沢できることが
 目的であったのだろうと思いますが、それにしても数度の政権の危機を上手く乗り越えている
 あたり、センスがあったのかカンが良かったのか…。
 
 ただやっぱり中国ではまだ、彼女に限らず歴史を客観的に評価することは難しいみたいですね。


西太后―大清帝国最後の光芒」 加藤 徹 ★★★★
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