bookshelf 『145gの孤独』 伊岡瞬 忍者ブログ
本はごはん。
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04389702.jpg  ちょっと荒っぽいけど、思っていたよりも面白かったです。

 元プロ野球選手が事情を抱えて便利屋をやる、という筋ですが、
 ミステリーになるのかな。

 元プロ野球選手が便利屋、という設定からも判るように、そこにはそれなりの
 事情と心の傷とがあるわけですが、タイトルにもある「孤独」、この描き方が
 もう一声かな。悪くないんですけどね、もうちょっと美しく伏線を張って
 いただきたかった。

 それから全体のストーリィ展開(ミステリにあたる部分?)が、ちょっと
 唐突かつ乱暴に感じるところもあるかなぁ。とくに最期の方。

 更に言うと、いろんな要素が詰め込まれているのはいいんですが、未消化の
 ままのものもあるような。続編を構想しているのならそれはそれですが。

 終わりまでぐいぐいと引っ張って読ませる力(構成と筆力)はあると思うので、あとは
 心理面及びストーリィ面でもう少し繊細に展開していただくと言うことないかな、
 と思います。


145gの孤独」 伊岡 瞬 ★★★
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