本はごはん。
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体験記というのでしょうか。
医師であった、ということもあってか自分の症状を客観的に整理して、
受け入れようとする前向きな姿勢が実に明るく描かれていますが、
いままで当たり前に出来ていたことができない、例えば、洋服をどうやって
着たらいいのか判らない、トイレから出られない(出口が判らない)、靴も
どうやって履けば良いか判らない、
そんな事態に陥ったら、本人はもちろん、家族が受ける衝撃はいかばかりか。
しかも、
『高次脳機能障害では、子供でもできるようなことが簡単なことが出来なくなったり、
思ったことがうまく表現できなくなるケースがよくある。だからといって、
知能や精神まで子供に戻るわけではない』
つまり「何も出来なくなってしまった自分」を、正しく認識している自分がいるわけです。
これは相当辛いことじゃなかろうか。
著者は医者であったということ、また身内にも医者が多く、身内の医療機関で職場復帰する
ことことができたことなど、比較的恵まれている環境なのかもしれませんが、著者も明言
しているとおり「社会復帰」がいちばんのリハビリのようですね。
やはり外部から受ける刺激がいかに重要かということなのでしょう。
そして少なからぬダメージを受けた脳であっても、工夫や努力によって、残った脳が
失った部分をここまでカバーするものなのかと、その深遠な世界に驚きます。
それにしても、夫の存在感が希薄というか、まったく存在感が感じられなかったのが残念です。
「壊れた脳 生存する知」 山田 規畝子 ★★★★★
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