bookshelf 『貞女への道』 橋本 治 忍者ブログ
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02963708.jpg<br />  もう20年前に書かれた物ですが、何で当時気がつかなかったんだろう?
 ああもっと早く読むべきだった(自分が若かったウチに)と悔やまれます。

 しかしほんと天才ですこのひとは。噛んで含めるようにやさしく丁寧に
 (そのあたりがちょっとまわりくどく感じるところでもありますが)、
 しかし突っ込みようのない論理展開。美しいとしか言いようがない。

 「シェルブールの雨傘」と「風と共に去りぬ」の解説なんてほんと秀逸です。
 とくに「風と共に去りぬ」は大好きな映画なのですが、この解説がいちばん
 しっくりきます。

 タイトルは「貞女への道」ですが、「恋」、つまりは人間としての成長論ですね。
 「そうそう、そうなのよ!」と読みながら思い、そしてそれをこれほど美しく言語展開できなかった
 自分の凡庸さを思い知り、激しく落ち込むのでありました。


 「貞女への道」 橋本 治 ★★★★★
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