bookshelf 『四十八歳の抵抗』 石川 達三 忍者ブログ
本はごはん。
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ca15743d.jpg<br />  遙か昔、小娘の時に「青春の蹉跌」を読んで以来の石川先生です。

 48歳のおやじのささやかな抵抗です。
 抵抗する前から、抵抗しきれず有るべき場所へ帰ることが判って
 いながら、ささやかな抵抗を試みます。

 世代感の違いというか、当時の48歳と今の48歳はちょっと違うとは
 思うんですが、抱えている物というか漠然とした不満というか、
 そういうものは今も昔もあまり変わらないように思います。
 
 そしてそれは、男性にも女性にも共通の物で、
 「こんなはずではなかった」
 「本当の自分はこんなではない」
 ということから始まる。

 ひとつまえの中村うさぎの「女という病」で、男も女も「承認欲求」を満たすために生きており、
 女性は「愛される」という手段でその「承認欲求」を満たそうとする傾向が高いのではないかと
 書きましたが、男性の場合の「承認欲求」を満たす手段は、上手い表現が見つかりませんが
 「頼られる」ということなのではないかと。

 そしてその「頼られる」ためには、腕力であったり経済力であったり影響力(カリスマ性も含め)
 であったりとか、つまりは「POWER」を必要とするのではないか、と。
 (あ、ヒモもそうですよ。ヒモというのは女を依存させてなんぼですから)。

 で、女性の場合は「愛されない」ことが致命的になったときに「女という病」を発症し、
 男性の場合は「頼られる」ためのパワーが足りないときに、それを何とかして手に入れようとして
 「男という病」を発症するのではないかと思ったりしました。

 そんなことをつらつらと考えながら、しかしまだちょっと浅いのでもう少しこれは考えてみたい
 テーマであります。

 あ、あとこの本を読んでいて、マーク トウェイン の「不思議な少年」を思い出しました。


 「四十八歳の抵抗」 石川 達三 ★★

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