bookshelf 『神田川デイズ』 豊島ミホ 忍者ブログ
本はごはん。
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66a1206a.png  この著者は2冊目なんですが、やっぱりいいですね。

 うじうじした学生の青春小説連作です。余談ですが、イマドキの学生って
 こんな感じなんだろうなぁ、というのがよく判ります(うじうじ、という
 ことではなくて)。

 大学生になれば何かが変わる、道が開かれる、何かを得られる、何者かに
 なれるなんて思っていたのに、気がつけばさえない日常。
 それぞれがそれぞれに悩みを抱えて、うろうろするしかない毎日。

 特別になりたいけどなれない。
 特別になろうとしても、いざとなろうとすると怖い。
 
 しかし連作短編を読み進めれば、そんな彼女を眩しく見ている人もいる。
 このあたり、連作というスタイルをとても上手く活かしていると思います。

 この作家は将来もっと面白くなりそうだ、と思っていたのですが、現在は作家活動を休止して
 いるようですね。いつかまたこの道に帰ってきて欲しいと思います。というか、彼女の「業」が
 本物であれば、必ず帰ってくるのでしょう。 


神田川デイズ」 豊島 ミホ ★★★
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