bookshelf 『新選組藤堂平助』 秋山 香乃 忍者ブログ
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9784167717506.jpg  これは小説です。
 新撰組初期からのメンバーであり、後に袂を分かち、伊藤甲子太郎と共に
 御陵衛士となり若くして死んだ藤堂が主人公ですが、土方と藤堂ってこんなに
 緊密な関係だっけ? というのは小説ですからまあ良しとしましょう
 (因みに、土方は沖田ともそんなに親密ではなかったようですよ)。

 しかしなんというか、人物像を浮きだたせるためとはいえ、登場人物が
 感傷的に過ぎる
 (情感豊かに描くというのと、感傷的というのは違うと思うのです)。
 土方はもちろん、藤堂なんてまるで少女漫画に出てくる影をもつ王子様
 みたいな描かれ方。

 特に、藤堂と永倉新八がじゃれ合うシーンが何度か出てくるんですが、あまりに子供っぽすぎる。
 全体的に、なんか同人誌っぽい匂いがぷんぷんと。

 剣術の試合や立ち会いの描写は類書に比べて抜きん出て判りやすいのには驚きましたが、
 著者が柳生新陰流居合道四段らしいので、そのあたりに起因していると思われます。

 あと、京での新撰組隊士募集に応じて入隊したとされる斎藤一が、この小説では会津から
 「預かって欲しい」と依頼されて新撰組に合流することになっています。謎の多い
 斎藤一ですが、「会津間諜説」に傾いているあたくしには、興味深い設定でありました。

 藤堂が主人公ということですこし期待したんですが、残念。

 「新鮮組 藤堂平助」秋山 香乃 ★★

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無題
そこまでぼろくそに言う人初めて見ました。
NONAME 2008/08/28(Thu)22:36:01 編集
無題
そうでしょうか?
これでぼろくそと言われるのは大変心外です。
もなか 2008/08/28(Thu)23:13:36 編集
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