bookshelf 『いっぺんさん』 朱川 湊人 忍者ブログ
本はごはん。
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aedb1d19.jpg  この著者との出会いの書となったのは 「都市伝説セピア」でしたが、
 そのとき思わずうなったことを覚えています。これは面白いし、いい作家
 だなあと思っていましたが、その後 「花まんま」 で直木賞を受賞し、
 一躍有名になりましたね。

 読みたいと思いつつなんとなく機会を逸していたので、休みを機に
 「わくらば日記」「花まんま」「いっぺんさん」の3冊をイッキ読みです。

 どの作品にも言えることですが【昭和】という時代とそれにたいする
 ノスタルジックな哀愁みたいなものがベースにあって、誰もが胸の奥に
 ひっそりと抱えている過去に犯した小さな罪みたいなものとか傷みたいな
 ものとか、そういうものが繊細に表現されていて、上質な大人の
 ファンタジーという感じ。

 この3冊、どれも良書でありますが、「都市伝説セピア」に比べるとちょっと丸くなってると
 いうか、とがった部分がやや薄くなってるというか。「都市伝説セピア」ほどの衝撃はなく、
 正直なところ、ちょっと「あれ?」と思ったりもしました。

 まあこのほうが万人ウケはすると思うんですが。もしかして賞狙い?

 
 「いっぺんさん」朱川 湊人 ★★★
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