本はごはん。
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ガンが見つかり、入院するまでの日記です。
著者はドイツ文学者が本業(?)ですが、私はずいぶん昔に
「ハラスのいた日々」を読んだことがあるくらい。
もしかしたら「カフカ」はこの著者が翻訳したのを読んだのかもしれませんが。
ガンが見つかり入院するまでの1ヶ月ちょっと。その間の心の動きが記されて
います。放射線や抗ガン剤による治療は医療的拷問であると考え、自宅で
静かに過ごしたいと著者は当初考えていましたが、刻々と変化する体調に
入院を決意したり、
セネカの翻訳を通して強い精神力を得たと思っていても、「良医がいる」と
聴くとその医者にかかろうとしたりおよそ人間的です。
そしてそのなかでもやはり、「死」を現実視せざるを得ないがためか、親族や犬、友人たち
との縁や「命」への温かい眼差しが際だっています。
「死に際しての処置」として、12項目について指示した遺書のようなものも掲載されて
いますが、それが清々しいほどきっぱりと、凜としています。特に最後の4行。
そして、本当に美しい日本語で綴られているのがとても印象的でした。
「ガン日記―二〇〇四年二月八日ヨリ三月十八日入院マデ」 中野 孝次 ★★★
著者はドイツ文学者が本業(?)ですが、私はずいぶん昔に
「ハラスのいた日々」を読んだことがあるくらい。
もしかしたら「カフカ」はこの著者が翻訳したのを読んだのかもしれませんが。
ガンが見つかり入院するまでの1ヶ月ちょっと。その間の心の動きが記されて
います。放射線や抗ガン剤による治療は医療的拷問であると考え、自宅で
静かに過ごしたいと著者は当初考えていましたが、刻々と変化する体調に
入院を決意したり、
セネカの翻訳を通して強い精神力を得たと思っていても、「良医がいる」と
聴くとその医者にかかろうとしたりおよそ人間的です。
そしてそのなかでもやはり、「死」を現実視せざるを得ないがためか、親族や犬、友人たち
との縁や「命」への温かい眼差しが際だっています。
「死に際しての処置」として、12項目について指示した遺書のようなものも掲載されて
いますが、それが清々しいほどきっぱりと、凜としています。特に最後の4行。
そして、本当に美しい日本語で綴られているのがとても印象的でした。
「ガン日記―二〇〇四年二月八日ヨリ三月十八日入院マデ」 中野 孝次 ★★★
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