bookshelf 『日本人が知らない幸福』 武永賢 忍者ブログ
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610328.jpg  著者はベトナムからボートピープルとして脱出し、日本に
 帰化したそうで、苦労した経験やそこから得たものなどが綴られています。

 確かに「水と安全がタダである(めずらしい)国」として日本は世界の
 羨望を得ていたし、今もそうなのでしょう。

 しかし、「識る」ということと「実感する」ということのあいだには、
 やはり大きな隔たりがあるのだということを改めて感じます。

 「水と安全がタダ(同然)」で付与されている環境でのほほんと生まれ
 育った私には、そのありがたさを頭で理解することは出来ても、実感と
 しては「判らない」のです。失って初めて判る類ですねきっと。

 著者の前半生は本当に苦労が多く(ベトナム脱出に7回も失敗していたり)、
 そこから多くのもの/ことを得たのだろうと思うのですが、今ひとつ胸に迫って
 くるものがないのは何故だろう。
 ちょっと表面的というか、キレイにまとめてしまっている感じがしないでもない
 のです。

 あと、帯(表紙裏側)に、

 「帰化したことを全く後悔していない。なぜなら日本を深く愛するようになったから」

 とあるのですが、日本のどのあたりが愛しいのか、私にはいまひとつ伝わって
 きませんでした。
 すいませんきっと私の読解力が低いせいです。

日本人が知らない幸福」 武永 賢 ★★★
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