bookshelf 『その日のまえに』 重松清 忍者ブログ
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9784167669072.jpg  どうもこの著者と私はあまり相性がよくないのか、「ツボ」が
 微妙にずれているのか。

 絶賛されているらしい連作短編集ですが、しかもテーマが「死」
 で、逝く人、残される人、そして再生という私の大好きなテーゼ
 であるにもかかわらず、悪くはないんだけどどうもいまひとつ
 ぴんと来ないと言うか、物足りないと言うか…。

 強いて言えば、ちょっときれい過ぎる感じかなぁ。

 たとえば、夫と子供を残して逝った妻が残したたった一言だけの手紙、
 それはとてもいいと思うのだけれど、それを受け取った夫の衝撃って
 こんなもんかしら。

 心理描写など、もっと深くてもいいと思うんだけど、全般的に表面的な感じと
 いうか、自己完結的というか。

 経験したことがないことなのに、経験者以上の「体験談」として、心理面を
 含めて語れるのが小説家ではないかと思うのだけれど、ちょっと大げさに
 言うと「魂の叫び」みたいなものが感じられないような…。

 すいません好みの問題だと思います。


その日のまえに」 重松 清 ★★★
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