bookshelf 『家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生』 鈴木大介 忍者ブログ
本はごはん。
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86bafa26.png  何かと言えば「ウザい」を連発する、我慢も努力も放棄して好き勝手に
 生きているようにも見える家出少女たちですが、彼女たちの取材を通して
 見えてくるのは、現代のひずみそのもの。

 児童施設に収容される過半数が親からの虐待。しかしその少女たちを現在の
 福祉では守る事ができず、結局彼女たちは虐待から逃れるために家出する。
 
 虐待から逃れるために家出。
 ↓
 生きていくために援交。
 ↓ 
 そんな状況をどうにかしようと法律改正、未成年の深夜のネットカフェ
 入店禁止など。
 ↓
 いままでのようにネットで客とコンタクトしにくくなり、闇の未成年デリヘルへ。

 なんとうい悪循環。そしてこれらには、ドラッグだの組織だの、または知的障害をかかえて
 いたり、様々な問題も付随しています。

 家庭で愛を知る事が出来ず、援交でその(愛の)面影を得ようとしている少女。
 いじめられたことを、自分が変わる事(しかしそれは悲しいかな自分の性を売ること)で何とか
 克服しようとしている少女。
 寂しいのに寂しいと言えず、信じたいのに信じられずに苦しんでいる少女。

 このひずみを是正するには時間がかかるだろうなぁ、と溜息もつきたくなりますが、それでも
 何もしなければ何も変わらず、更に自体は悪化していくばかりなんでしょう。


家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生」 鈴木 大介 ★★★★
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