bookshelf 『田村はまだか』 朝倉かすみ 忍者ブログ
本はごはん。
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b4cf660a.png  読み終えてまず思ったのは、誰か舞台化しないかな、と。
 映画でもTVドラマでもなく、芝居。小さな小屋(ハコ)で是非やって
 もらいたい。
 田村役は誰がいいかなぁと思った次の瞬間、二瓶役が鍵だな、と思う。

 卒業して28年目の同窓会。再度顔を合わせるのも28年ぶり。みんな40歳。
 荒天により到着の遅れている「田村」を待っている同級生たち。それぞれの
 視点で連作が進んでいきます。

 田村はなかなかやって来ず、その間、彼を待つ5人の、卒業後それぞれに
 背負ったものやなくしたものが展開されていきます。
 そして田村を待ち続ける。

 つまり彼らが待っている田村は「田村そのもの」であると同時に、
 「彼らにとっての田村」、小学校6年生の時の田村の言葉を確認したいがため
 なのではないだろうか。

 特筆すべきはタイトルの付けかた。表題もそうですが、2編目の「パンダ全速力」。
 このセンスにはちょっと唸ってしまう。

 そして。
 「彼女」のことを著者は何故「かのじょ」と表記するのか、しばらく考えてみようと思う。


田村はまだか」 朝倉 かすみ ★★★
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