bookshelf 『生きにくい子どもたち―カウンセリング日誌から』 岩宮恵子 忍者ブログ
本はごはん。
[232]  [231]  [230]  [229]  [228]  [227]  [226]  [225]  [224]  [223]  [222
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

6031820.gif  臨床心理士のカウンセリング日記です。

 ずっと良い子だったのにある日突然、表面的には「問題児」になってしまった
 子供たち。現実、つまり周りと自分(の欲求やありたい姿)とのバランスが
 上手くとれなくなってしまった子供たちに対する、カウンセリングの現場が
 描かれています。

 「子供たちは『異界』を生きている」という表現が出てきますが、これは
 非常に核心をついた表現だと思います。大人になってしまうとそんなことは
 すっかり忘れてしまいますが。

 しっかりと子供と向き合って育て直しのプロセスを共有(共同作業)していく
 様子が丹念に描かれています。 

 しかしそんな環境に恵まれず、えっちらおっちらなんとかあちこち擦り傷をつくり血を流しながら、
 気がついたら大人のカテゴリーに入れられちゃってる人はもう、諦めるしかないのでしょうか。

 「文庫版あとがき」に出てくる谷川俊太郎の詩が秀逸です。


生きにくい子どもたち―カウンセリング日誌から」 岩宮 恵子 ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog