bookshelf 『ひとめあなたに…』 新井 素子 忍者ブログ
本はごはん。
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00344962.jpg  なんと。新井素子です。懐かしいですねぇ。
 何故今頃新井素子なのか。いえ単に名作の誉れ高いこの作品は
 読んでなかったなぁというだけなんですが。

 それにしても懐かしい。
 この文体。
 相手のことを(それが恋人であっても)お互いに「お宅」と呼び合う
 ビミョーな距離感。

 そういったあやふやな、ある種の危うさが絶妙なバランスで
 世界を構成していますね。
 そのなかで「狂気」なんかがストレートに表現されていて、しかも
 いろんなバリエーションの狂気が描きわけられているのが面白い。

 こうして改めて新井素子を読んでみると、コバルト文庫をはじめとするジュニア小説の延長線上に
 燦然と輝くのが「よしもとばなな」なのだなぁとはっきり判ります。

 これは、1週間後に隕石が地球に衝突するので、つまりみんなの寿命もあと1週間という、
 三浦しをんの 「むかしのはなし」と、テーマは違うけど設定は一緒です。
 
 そして。
 お約束の。
 あと1週間後に隕石がぶつかって死ぬ。みんな死ぬ。
 さてどうしましょうか?
 しかし隕石がぶつかって地球が壊れて死ぬのって、そういう死に方ってこわいなぁ。


ひとめあなたに…」 新井 素子 ★★★
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