本はごはん。
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「バチスタ」はすごく良かったのですが、2作目の「ナイチンゲール」で
ちょっとうーん…と思い、どうしようかと思ったのですが、この作品は
なかなか良かったです。
1作目の「バチスタ」はエンタテインメントの小説としての完成度は高かった
ものの、やはり著者が推進する「AI(死亡時画像診断)」に対する説明臭さを
多少感じたのですが(まあ1作目なのでちゃんと説明しなきゃいけなかったんで
しょうが)、この作品では「AI」を全く逆の視点(死因を隠すためのAI)で
表現していたり、
「原罪」の概念を絡めてきたり、「バチスタ」騒動そのものや高階病院長に
対する世俗の評価なんかが複眼で絡んできて、より世界観が重厚になった
ように思います。
上巻の頭のから伏線張られまくり、内容盛り沢山のエンタテインメント小説ですが、ちょっと
距離を置いて俯瞰してみると、著者の「医療」とか「生命」に対する「想い」みたいなものや、
基本的なことに対するスタンスみたいな物が見えてきます。
相変わらずキャラクターのたてかたが鮮やか。
星の数は非常に悩むところだけれど、ぎりぎり4つということで。
「螺鈿迷宮 上」「螺鈿迷宮 下」 海堂 尊 ★★★★
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