本はごはん。
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「どうして女性は相手の浮気にすぐ気がつくのか」などという質問を受ける
ことがありますが、これに対する答えはひとつしかなく、それは即ち、
『判るものは判る』。
そう答えると男性は至って不満げでありますが、そうとしか言いようがない。
この本にはそのあたりも非常に丁寧に描写されていますが、秀逸なのは
その時々の女性心理が繊細に描かれているところでしょう。
この「美しい妻」はあたくしとはまったく性格が違いますが、それでも
そこに描かれている心理はとても理解できる。
最後に、彼女が最愛のものを取り戻すために神に「引き替え」に差し出したものはある種の
矛盾を一瞬感じるのだけれど、それによって永遠に自分の中に閉じこめるという発想は得てして
あるもので、そういう意味でも彼女は本当は自分のことしか愛していないのかもしれない。
それにしても。
このひとの作品は、いつもあたしの内側を引っかき回す。
井上作品としては今のところ、本作が最高峰であると思います。
「誰よりも美しい妻」 井上 荒野 ★★★★
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