bookshelf 『捜査一課秘録』 三沢明彦 忍者ブログ
本はごはん。
[337]  [336]  [335]  [334]  [333]  [332]  [331]  [330]  [329]  [328]  [327
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

129161.jpg  捜査一課担当記者、警視庁クラブキャップなど、長年刑事事件取材を
 担当してきた記者による事件ドキュメンタリーです。

 宮崎勤事件、有楽町三億円強盗事件、そして半分以上がオウム真理教事件に
 割かれています。

 捜査の指揮官はもちろん、現場の刑事からも取材を重ねており、事件解決に
 いたるまでの彼らの執念や血の滲むような努力、そして時に彼らが払わな
 ければならない少なからぬ犠牲などについてレポートされています。

 特に、地下鉄サリン事件の折、詳細が判らないままとにかく現場に飛び、
 サリンを浴びながらも入院を拒否、点滴と注射だけで捜査本部に戻る刑事が
 こんなにいたのかと驚きました。

 ひとりひとりの刑事たちの、熱い思いを抱いた献身的な捜査については本当に頭が下がる
 思いですが、オウムの上九一色村一斉捜索が予定されていたその日に地下鉄でサリンが
 撒かれたたという事実。
 
 直前に一斉捜索は延期されていましたが、もし予定通りに一斉捜索されていたら。
 多くの刑事、警官が上九一色村に投入され、都内が手薄になった状態でサリンが撒かれて
 いたら。著者のいうように、情報が漏れていた可能性について、捜査していないわけは
 無いと思うんですが、捜査結果はどうだったのか。

 また、国松長官狙撃事件、事件後に犯行を自供した元警官? 元刑事? だかの件もどう
 なったんだか…。

 そのあたりの真実が、いつか日の目を見ることがあるのでしょうか。


捜査一課秘録」 三沢 明彦 ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog