bookshelf 『聞き上手は一日にしてならず』 永江 朗 忍者ブログ
本はごはん。
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02999070.jpg<br />  実はあたくし、「雑談」というのがとっても苦手です。
 お天気の話が終わっちゃったら、もう何を話せばいいものやら途方に暮れる。
 クライアントと打ち合わせしてる分にはいいんですが、打合せが終わって
 いきなり「じゃっ!」と席を立つわけにもいかないし、仕事に直結
 しないコミュニケーションが適度にあった方が良いことは判っているのですが。
 (しかし「雑談」そのものが仕事である場合は出来るんですよ。
  たとえば面接とか)。

 なんか、どこまで踏み込んで良いモノやら判んないんですよねぇ。
 世の中には屈託なくふわりと相手の中に入り込める人がいたりして、
 非常に羨ましく思い、同時にやっぱりあたしは他人には興味を持てない
 自己愛人間かしらと落ち込んだりもするんですが。

 この本はインタビュアーをインタビューした本ですが、さすがにプロの方々だあって、それぞれの
 スタイルを確立されております。スタイルはそれぞれですが、基本的なことはかなり共通して
 いるように思います。
 言葉遣いとか、誠実さであるとか。

 きちんと下調べをして、想定質問事項なんかもたーくさん作って、しかしインタビュー本番
 ではそれをいちどまっさらにして挑む、という方も複数いらっしゃいますが、やっぱりそれは
 入念な下調べをして、ベースをしっかり作っているから出来ることなんだろうと思います。

 言葉遣いとか相手に対する興味とかがベースにあって、その上に「傾聴」と「引き出す」
 というのふたつのテクニックが必要なんですね。コミュニケーションの本質ですが、
 当たり前だけど難しいですね。

 この本の面白いところは広義のインタビュアーを拾っているところで、つまりは心理療法の
 カウンセラーや建築家、刑事にもインタビューしていることです。
 ただ残念なことに(恐らく紙面の都合からかと思いますが)どのインタビューもちょっと
 短い気がします。面白い話が他にもたくさんあったに違いない。特にICレコーダーを
 止めてから。


聞き上手は一日にしてならず」 永江 朗 ★★★
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