bookshelf 『月とシャンパン』 有吉 玉青 忍者ブログ
本はごはん。
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aec947a2.jpeg  この著者の作品は初めて手に取りましたが
 (正直なところ「恋愛小説」ぽかったのでちょっと躊躇した)、
 高い洞察力に基づくしっかりした文章を書く人ですね。

 それぞれの年代の女性の恋愛を描いていますが、特にドラマティックという
 わけでもなくむしろ淡々と描かれており、そのなかで女性の持つプライドや
 見栄、したたかさや寂しさなんかが上手く表現されていると思います。

 あとがきに総括されている著者の世代観が、短い言葉で上手く纏められていて
 頭のいいひとだなぁと思いました。

 以前掌の中に確かにあって、しかし今は失ってしまったもの。
 そしてそれはもう戻ることはないということ。
 そういうことを受け入れて、前を向いて歩いていくのが大人なのかもしれません。


 「月とシャンパン」 有吉 玉青 ★★★
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