bookshelf 『ヤクザの文化人類学』 ヤコブ・ラズ 忍者ブログ
本はごはん。
[64]  [63]  [62]  [61]  [60]  [59]  [58]  [57]  [56]  [55]  [54
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

31004395.JPG<br />  偶然なんですけどもね。なんでこうも似たようなテーマの本が
 続くんでしょうか。
 意識して選んでるわけではないのに。ジャンルは全く違うというのに。
 まあ、今に始まったことではないですが。

 イスラエル人の研究者が、5年ほどヤクザにみっちりつきあって書いた本
 らしいです。
 私はてっきり、「ヤクザの内実」を「外国人の眼」から見た、
 もっとエンタテインメント系の本だと思っていたのですが。

 頭からいきなり「自己」と「他者」ですよ。
 「自己とは実は実体ではなく、結局は行為の連続的プロセスに過ぎない」
 ですよ。
 「免疫」も「ヤクザ」でも、同じこと言ってますよ。
 どうやら私はもうしばらく、「自己」と「他者(非自己)」について
 考えなければならないらしい。

 明確な基準をもたない日本社会において、「逸脱」はその行為そのものによってではなく、
 その行為を社会がどう受け止めるかによって決まる。曖昧ですからね、日本人は。
 つまりこの本は、日本文化論でもあるのです。

 それから、マスメディアがこんなふうになっちゃったのは、社会が複雑化したから
 仕方ないんでしょうか?
 昨今の「後期高齢者なんとやら」でも強く感じたのですが、「マスメディア」と「ジャーナリズム」
 の混同が激しいというか、「報道」の「エンタテインメント化」や「世論誘導」は罪悪だと
 思うんだがなぁ。
 もちろん、自分で情報を収集し取捨選択し、自分の頭で考えることを放棄してメディアに
 流される「個人」ももっと問題ですが。

 それにしても。
 なんと。
 ヤクザの機関誌があるらしいんですよ!

 読みたい読みたい読みたい読みたい読みたい。


ヤクザの文化人類学」 ヤコブ・ラズ ★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
bar code.
search.
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【もなか】  Powered by NinjaBlog