bookshelf 『津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇』 筑波 昭 忍者ブログ
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10121841.jpg  日本だけではなく、その犯罪の特異性(一晩で30人を殺害)によって
 世界的にもメジャーな事件で、いわゆる「事件もの」には必ずと言って
 いいほど取りあげられており、また山岸凉子がこの津山事件を題材に
 「負の暗示」というコミックを発表したりしており、事件の概要については
 もちろん知っていましたが。

 おそらく、膨大な資料から丁寧に抽出され紡ぎ出されたであろう文章は
 とてもリアルです。

 当時の世相や風俗、時代背景や僻村の習慣などはもちろん、
 特に、殺戮が繰り広げられた一晩が、そのルートや殺害方法などとても
 詳しく再現されており、映画を見ているような錯覚を覚えます。

 幼い頃はとても優秀で将来を嘱望されながら、溺愛されて歪んだ自己顕示欲を形成
 していくさまは著者も指摘しているように大久保潔にも似ており、
 
 更にそのような未熟な人格が果たした自己顕示欲の実現は、昨今の秋葉原や八王子を
 どうしても連想させるのです。


 「津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇」 筑波 昭 ★★★★★
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